今月の主題 カルシウム代謝の基礎と臨床
臨床
続発性副甲状腺機能亢進症
吉山 直樹
1
Naoki Yoshiyama
1
1中野総合病院・内科
pp.1204-1205
発行日 1982年7月10日
Published Date 1982/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217835
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数多い疾患が続発性副甲状腺機能充進症をひき起こす(表1)が,その成因は単純ではなく,理解しにくい場合もある.そこで,いくぶんでも理解を助けるために,Ca代謝に関与する基本的因子のいくつかを,思い起こすことをおすすめしたい.周知のとおり,Ca代謝を調節する3つのホルモン—副甲状腺ホルモン,カルチトニン,活性型ビタミンDと,Ca代謝の主要な場である腸管(吸収),骨組織(貯蔵),腎(排泄)の3つの臓器の状態が,Ca代謝異常を理解するために重要である.(しかし,その成因が解明されていない疾患もまだ多く,成因としてここにあげたものには,仮説にすぎないと考えられるものもあえて含めたことをお断りする.)
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