今月の主題 血清リポ蛋白の異常
リポ蛋白をめぐるトピックス
癌とコレステロール
重松 洋
1,2
Hiroshi Shigematsu
1,2
1慶応義塾大学医学部・内科
2慶応義塾大学医学部・老人内科
pp.846-848
発行日 1982年5月10日
Published Date 1982/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217754
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コレステロール(以下CH)が動脈硬化(粥状硬化)の発症・進展に重要な役割を果たすことは,膨大な疫学研究,動物実験などの成績により証明され,一般には異論のないものとして受け入れられている.臨床の場では主として血清CH濃度が指標として用いられるが,従来,他に特別な異常がなければ,可能な限り低値がよいとされ,たとえば標準値160〜200mg%とすれば,それ以下を理想値と呼ぶという考えもある.
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