今月の主題 腹部疾患をエコーで診る
臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー
〈肝(びまん性)〉
脂肪肝
篠原 正夫
1
,
住野 泰清
1
1東邦大学医学部消化器内科
pp.201
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100916
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脂肪肝は,過食や飲酒,糖尿病などさまざまな成因により肝細胞内に中性脂肪が生理的範囲を超えて蓄積した病態で,超音波検査で肝実質エコーの変化を捉えることにより精度の高い診断が得られる唯一のびまん性肝疾患である.
脂肪肝の特徴的超音波所見(図1)
肝細胞内の脂肪滴と,それを取り囲む組織成分との間には大きな音響インピーダンスの差異が生ずるため,脂肪滴表面は音響学的に強い反射・散乱面となり,さまざまな特徴的超音波所見を呈する.
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