今月の焦点 対談
Therapeutic Drug Monitoringの必要性とその意義
石崎 高志
1
,
河合 忠
2
Takashi Ishizaki
1
,
Tadashi Kawai
2
1国立病院医療センター・臨床研究部臨床薬理室
2自治医科大学・臨床病理学
pp.508-521
発行日 1982年3月10日
Published Date 1982/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217686
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河合 私ども医師が患者を治療する場合,いろいろな方法を使っているわけですけれども,やはり最も頻繁に行われ,また重要なものとしては,薬物の投与があると思います.昔から医師の"匙加減"とまでいわれて,いろいろ薬の配合などを経験的に行ってきたわけですが,その後,錠剤の普及によって匙加減もだんだんなくなり,一律に投与される傾向が強くなってきたわけです.
しかし,最近,臨床薬理学的な研究が進むことによって,体内での薬物の動態がだんだん解明されてきました,それによって,できるだけ客観性を持たせた,それぞれの患者に最も適した投薬を行おうという気運が高まってきています.それを広く"drug monitoring"と呼んでいるのですが,本日は,この道で長年研究を重ねておられます石崎先生に,いろいろおうかがいしたいと存じます.
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