Japanese
English
特集 循環器薬のinteraction
薬物相互作用(drug interaction)の臨床薬理学
Clinical pharmacology of drug interaction
石崎 高志
1
,
大西 明弘
2
Takashi Ishizaki
1
,
Akihiro Onishi
2
1国立医療センター臨床研究部
2東京慈恵医科大学付属共用研究施設
1National Medical Center, Clinical Research Institute
2Joint Laboratories for Bio-Medical Research, The Jikei University School of Medicine
pp.233-238
発行日 1988年3月15日
Published Date 1988/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205209
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はじめに
薬物相互作用は爆発的薬物数の増加,強力な薬効を有する薬物の開発,多剤療法の氾濫,生体内薬物動態学研究の進歩とその治療学への導入,薬物作用機序解明の進歩ならびに薬物情報システムの発達等に伴い薬害の原因の主たるものであることが明らかとなった1〜3)。1975年の時点で薬物相互作用情報数はCluffら3)によれば6,000にものぼるというから,現在ではこの情報数をはるかに越える相互作用が存在しているであろう。しかし,報告されてきた相互作用情報のすべてが臨床上リアル(real)な問題を反映しているとはいえない4〜6)。よって薬物相互作用の情報のもつ重みを臨床医学的に再検討しなければならない時期にあるといえる。
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