今月の主題 感染症と免疫
感染症の予防と治療
予防接種の現状
平山 宗宏
1
Munehiro HIRAYAMA
1
1東京大学医学部・保健学科母子保健学
pp.260-261
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217635
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昭和51年に予防接種法が改正となり,予防接種の種類や接種時期などが実状に合うように改められたが,その後5年の間に痘瘡の根絶宣言がWHOから出され,種痘が全世界的に中止できるようになり,わが国でも正式に定期接種から削除されたのをはじめ,改正時に定期採用がきまった風疹,麻疹が52年,53年と相次いで実現した.そしてかねてから改良の要望されていた百口咳ワクチンの精製品も実用化され,任意接種ながらおたふくかぜワクチンも登場した.このように,予定されていた事項がほぼ出揃った折であるので,これらのうち主な話題について述べる.
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