今月の主題 感染症と免疫
非特異的防御機構
キニン系とその周辺
恩田 昌彦
1
,
代田 明郎
1
Masahiko ONDA
1
,
Akiro SHIROTA
1
1日本医科大学・第1外科
pp.236-237
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217624
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いずれの組織においても,細菌の感染によって細菌の増殖が起こると,病巣部には多かれ少なかれ炎症起転が起こってくる.
炎症はそれ自体が感染防御機構の主体をなすものであるが,この炎症をmediateする物質として種々なもの,すなわち炎症のchemical mediatorがあげられている.これらのchemical mediatorは,生体に炎症をきたすような刺激が加わった際に生体反応の結果としてできる物質で,それによって炎症が発生し進展する.このようにして誘導された炎症は,感染の波及,さらには感染の回復にきわめて重要な役割を演ずるものである.
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