臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン
頭部外傷
硬膜下血腫
pp.2088-2090
発行日 1981年11月20日
Published Date 1981/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217448
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一般に急性期の頭蓋内血腫はCTでは明確な高吸収域として描出され,したがってその存在診断は容易なことが多い.血腫の吸収値は時間の経過とともに低下し,等吸収値から低吸収値へと移行する.血腫の吸収値は血腫中のヘモグロビン濃度と比例することが知られており1),稀に高度の貧血を伴う症例では急性期の血腫が高吸収域を示さない場合も経験される.
硬膜下血腫のほとんどは,bridging veinが硬膜下腔を通過して静脈洞に入る部位での同静脈の破綻によって発生する.
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