他科のトピックス
塩化タリウム(201Thallium-Chloride)を用いた子宮体癌の新しい診断法
戸張 千年
1
,
黒沢 洋
1
Chitose Tobari
1
,
Hiroshi Kurosawa
1
1東邦大学医学部・放射線科
pp.2010-2013
発行日 1981年11月10日
Published Date 1981/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217421
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
RI(radioisotope)診断法は,現在放射性医薬品と放射線(主としてγ線)検出機器の発展により,その進歩はめざましいものがある.悪性腫瘍のRI診断は従来から用いられている67Ga-citrateをはじめとして,57Co-Bleomycin,75Se-methionineなどと,最近の筆者らの開発した子宮腫瘍および未分化型の甲状腺癌などの診断に用いられている201Thallium-Chloride(201Tl-Cl)に至るまであり,従来に比べその診断能は著しく向上した.
筆者らは,1976年より虚血性心疾患の診断に用いられているK+analogyの201Tl-Cl1,2)に子宮腫瘍の子宮筋腫と子宮体部癌に強い陽性像を認め,子宮腫瘍の核医学的体外診断を確立するに至った.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.