今月の主題 白血病—最新の概念と治療
診断
免疫学的診断法
中原 一彦
1
Kazuhiko Nakahara
1
1東京大学医学部・第1内科
pp.1862-1864
発行日 1981年11月10日
Published Date 1981/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217390
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1966年,ClamanとMillerによりリンパ球にT,B2系統のサブポピュレーションがあることが発見されて以来,免疫学は医学,生物学の分野に燎原の炎のごとく急速に広がり,主としてマウスを中心に解析されたそのしくみは,ヒトの血液疾患の診断に応用されるようになった.本稿では白血病を中心に免疫学的診断法の主なものを概説し,とくに急性リンパ球性白血病(ALL)のマーカーとしての糖脂質(asialo GM1),および近年急速に臨床応用が普及してきた単クローン性抗体について,その一端を紹介する.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.