臨床研修セミナー 流産
習慣性流産の診断
免疫学的診断
長谷川 功
1
,
竹内 正七
1
Isao Hasegawa
1
,
Shoshichi Takeuchi
1
1新潟大学医学部産婦人科学教室
pp.176-180
発行日 1989年2月10日
Published Date 1989/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207951
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自然流産は,臨床的に診断された妊娠の約10〜15%に起こるとされているが,その多くは散発的なものであり,染色体異常や遺伝子レベルの異常など,胎芽(児)自身に原因が求められることが多い。
これに対して3回以上の連続する自然流産を反復する習慣性流産(習流)においては,胎芽(児)の異常の頻度は少ないとされ,これをとりまく環境の異常,特に免疫学的機序により流産を反復するケースが多数を占めることが指摘されている。
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