今月の主題 腹部エコー法の現況—癌診断を中心に
超音波の新しい応用
超音波顕微鏡
伊東 紘一
1
,
植野 映
2
Koichi ITOH
1
,
Ei UENO
2
1自治医科大学・臨床病理部
2自治医科大学・消化器外科
pp.1202-1204
発行日 1981年7月10日
Published Date 1981/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217254
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超音波顕微鏡という用語自体まだ耳新しいと思われる。超音波顕徴鏡とは光学顕微鏡や電子顕微鏡につづく第3の顕微鏡である.超音波顕微鏡は超高周波の音を用いて,物体の内部を観察することができるものである.光学顕微鏡は物体の表面を見ることができるが,不透明な物の内部を見ることはできない.
最近では,超高周波超音波技術の進歩により,光学顕微鏡に匹敵する分解能を超音波が得られるようになってきた.そこで生体組織の微細構造をまったく新しい音という媒体を通じて観察し,新しい情報を得ることが期待されるわけである.
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