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超音波顕微鏡
西條 芳文
1
,
田中 元直
2
1東北大学加齢医学研究所病態計測制御分野
2東北厚生年金病院
pp.256
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902370
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超音波顕微鏡の歴史は1972年Kesslerらにより開発されたレーザー走査型超音波顕微鏡,1973年Quateらによって開発された機械走査型超音波顕微鏡から始まり,今日では科学計測のさまざまな分野に応用されるに至っている.
筆者らのグループでは医学・生物学分野への応用を目的として,1985年より超音波顕微鏡を開発実用化し,各種組織の音響特性を計測してきた.医学・生物学分野における超音波顕微鏡の優位な点は,①手術中の迅速標本を無染色で観察することが可能である,②光学顕微鏡では観察できない組織の物理的変化が計測可能である,③臨床超音波診断の基礎的データの収集が可能である,という3点と考えられる.
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