今月の主題 腹部エコー法の現況—癌診断を中心に
超音波の新しい応用
超音波CT
高木 八重子
1
,
久保 敦司
1
,
橋本 省三
1
,
中島 真人
2
Yaeko TAKAGI
1
,
Atsushi KUBO
1
,
Shozo HASHIMOTO
1
,
Masao NAKAJIMA
2
1慶応義塾大学医学部・放射線科
2慶応義塾大学工学部
pp.1196-1197
発行日 1981年7月10日
Published Date 1981/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217252
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超音波を利用した画像診断法としては,パルス・エコー法が現在広く実用化されている.一方,X線によるCT法は,人体の横断断層像を映像化する診断法として,近年,盛んに用いられている.超音波CTはX線CTの基本アルゴリズムを,超音波の透過波の分析に応用しようとするものである.X線のかわりに超音波の透過波によって被検物体を多方向からスキャンし,得られた1次元投影データをCT法を応用して演算処理して,被検物体の横断断層像を画像として再構成する方法であり,超音波の新しい応用として最近研究がすすめられてきている1).
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