臨床講座=癌化学療法
ヌードマウスと癌化学療法
井上 雄弘
1,2
,
小川 一誠
1,2
Katsuhiro Inoue
1,2
,
Makoto Ogawa
1,2
1癌研究会附属病院・化学療法科
2癌化学療法センター臨床部
pp.493-496
発行日 1981年3月10日
Published Date 1981/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217089
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1962年に突然変異による無毛で,胸腺のないマウス(ヌードマウス,nude mouse)が発見されて以来,その免疫不全状態を利用して種々の分野で研究に応用されている.癌化学療法の分野では,人癌の移植が可能であることを利用し,新しい抗癌剤のスクリーニング(選別)や実験癌化学療法などに用いられている.本稿では癌化学療法の分野におけるヌードマウスを用いての研究の現状および将来の問題点について述べる.
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