臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
II.呼吸器疾患
乾酪性肺炎 VS 肺炎桿菌性肺炎
原 耕平
1
,
神田 哲郎
2
Kohei HARA
1
,
Tetsuro KANDA
2
1長崎大学医学部・第2内科
2長崎大学医学部・内科
pp.1880-1881
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216796
- 有料閲覧
- 文献概要
なぜ鑑別が問題となるか
細菌性肺炎の中でも,乾酪性肺炎は結核菌で,肺炎桿菌性肺炎は肺炎桿菌(クレブシエラ)によってと,いずれも弱毒と考えられている菌によって惹起される肺炎であるが,いわば大葉性肺炎の形をとって,均等性(homogenous)の陰影が主として上葉に生じ,急速に進行して,しばしば空洞を形成する点で,両者は類似している.いずれも治療が遅れると不幸な転帰をとることがあるので,早急な診断が必要である.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.