臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
II.呼吸器疾患
癌性胸膜炎 VS 結核性胸膜炎
末次 勧
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Susumu SUETSUGU
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1名古屋保健衛生大学医学部・内科
pp.1864-1865
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216788
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なぜ鑑別が問題となるか
胸膜炎はいろいろな原因で生じるので,それらをすべて鑑別しなくてはならないが,この両者は最も頻度が多く,その上,前者は予後が悪く,後者は予後の良い疾患であるため,常に鑑別が大切な問題となる.両者の間には,後述のごとく種々の相違点がみられるが,実際に個々の症例に当ってみると,なかなか確定的な陽性所見が得られず,鑑別に苦心することも決してまれではない.
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