今月の主題 膵と胆道疾患
治療における諸問題
Silent Stoneの取り扱い方
武内 俊彦
1
,
宮治 眞
1
Toshihiko TAKEUCHI
1
,
Makoto MIYAJI
1
1名古屋市立大学医学部・第1内科
pp.1386-1388
発行日 1980年9月10日
Published Date 1980/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216677
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silent stoneを臨床的にいかに取り扱うかという問題は従来よりくり返し検討されているが,未だ明確な結論は得られていない.これはsilent stoneが内科外科の両領域に関与する病態で,それぞれの立場によって考え方に多少の相違があること以外に,手術の安全性の向上,経口胆石溶解剤の出現,超音波診断法により患者にほとんど負荷をかけることなく経過観察できるなどの治療面,診断面における進歩や変遷が関係してきていると思われる.
本稿では,現時点における筆者らの考え方を中心に述べることにする.
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