今月の主題 血栓とその臨床
血栓塞栓症
肺動脈
長谷川 淳
1
1北大第1内科
pp.860-861
発行日 1979年6月10日
Published Date 1979/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215917
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はじめに
凝血塊が形成部位から遊離して肺動脈に入り,肺動脈に閉塞したものを肺塞栓症,肺血管系に直接凝血塊の形成されたものを肺血栓症,肺塞栓ないし肺血栓の形成によって肺動脈が閉塞して末梢部に出血性壊死が形成された領域を肺梗塞という.また充実性(massive)は片側ないし両側の主幹肺動脈,あるいは肺葉動脈枝の完全ないし部分的閉塞したもの,多発性(multiple)は肺葉肺動脈枝以下の分枝が1以上多数の閉塞をみたもの,微小塞栓(microembolism)は細動脈ないし毛細管の閉塞したものをいう.
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