今月の主題 血流障害と血栓・塞栓症
座談会
肺塞栓症の診断と治療
長谷川 淳
1
,
中野 赳
2
,
吉良 枝郎
3
,
岡田 道雄
4
1北海道大学医学部・第1内科
2三重大学医学部・第1内科
3順天堂大学医学部・呼吸器内科
4杏林大学医学部・第2内科
pp.2079-2092
発行日 1986年12月10日
Published Date 1986/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220647
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岡田(司会)今日は,「肺塞栓症の診断と治療」に関してお話をうかがいたいと思います.肺塞栓症は,ここにおいでになられる先生方のお仕事によって,日本でも決して稀ではないことがわかってきている疾患だと思います.しかし,この疾患の診断が他の病気に比べると難しいことから,肺塞栓症のmanagementが正しく行われていないケースもままあります.そこで,今日はこの道の第一人者の先生方にお集まりいただきまして,診断と治療,すなわちこれをどうやってmanageしていくかということに関して,できたら日常先生方が実際におやりになっている生のお話をお聞かせいただけたらと思います.
まず最初に,この病気が欧米に比べて少ないとはいえ稀ではないということが先生方のデータから明らかになったわけですけれども,もう少し具体的に,先生方の病院でどのくらいあるかということをうかがいたいと思います.長谷川先生,いかがでしょうか.
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