紫煙考
中年男子の死亡とタバコ論争
多田羅 浩三
1
1阪大公衆衛生学教室
pp.634-635
発行日 1979年4月10日
Published Date 1979/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215862
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はじめに
1949年の調査によって喫煙と肺癌の「確実」な関係を明らかにしたドルとヒルは(本誌前号参照),つづいて51年10月,医籍登録にあるイギリスの医師男女59,600名を対象として,喫煙歴の調査を行った.ここに疫学研究史の中でも特筆される,20年間におよぶ「喫煙に関係する死亡」の研究が始まった.51年の質問調査に対しては,男性医師34,445名,女性医師6,192名,計40,637名から有効回答があった.以降57年11月(男性),60年11月(女性),66年3月,72年7月に追跡調査が行われ,64年と76年に英国医師会雑誌にその結果が発表された.
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