今月の主題 臨床家のための輸血学
血漿輸血
血漿輸血の適応
小野寺 時夫
1
1都立駒込病院外科
pp.344-345
発行日 1979年3月10日
Published Date 1979/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215793
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はじめに
血漿輸血の目的は,①急性の血漿喪失による末梢循環不全時の補給,または,高度低蛋白血症時の膠質浸透圧の一時的な是正,②赤血球輸血との併用,または,赤血球輸血までのつなぎ,③血液凝固因子の補給の3つに大別される.血漿輸血は,患者の病態と血漿輸注の生理をよく理解して施行し,濫用を慎まねばならない.他人の蛋白の移入による医原性副作用を惹起する危険を常に伴っているからである.
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