今月の主題 パーキンソン病とその周辺
特殊疾患によるパーキンソニズム
進行性核上性麻痺—progressive supranuclear palsy(Steele-Richardson-Olzewski症候群)
飯島 真
1
,
小林 槙雄
2
1日大第2内科
2日大第2病理
pp.206-207
発行日 1979年2月10日
Published Date 1979/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215758
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はじめに
進行性核上性麻痺は,1964年Steeleら1)によって提唱された症候群で,パーキンソニズムに似ながら頭部は逆に後屈し,垂直方向の注視麻痺,仮性球麻痺,痴呆を伴う.本邦では,1971年筆者らが3臨床例を報告したのが最初で2),そのうちの1例は剖検例として検討しえたので3),この症例を中心に本症候群について述べる.
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