今月の主題 神経内科の動き
注目されている神経病
進行性核上性麻痺
萬年 徹
1
1東大脳研神経内科
pp.1406-1407
発行日 1974年11月10日
Published Date 1974/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205651
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はじめに
進行性核上性麻痺とはprogressive supranuclear palsyに対して与えられた訳語であって,特徴のある症状を示す錐体外路系の疾患である.この疾患は今からちょうど10年前の1964年,Steele,Richardson,olszewski1)によって最初に記載されたものであって,この報告の後に臨床的にも,神経病理学的にも多くの人々の注目をあつめるに至った.わが国でも数例2)の臨床報告と2例の剖検報告3,4)が知られているにすぎないが,今後増えて行くものと考えられる.
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