臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
VIII.神経・筋疾患
7.いわゆる難病の治療と管理
脊髄小脳変性症
中西 孝雄
1
1筑波大臨床医学系神経内科
pp.2158-2159
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208291
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はじめに
脊髄小脳変性症とは,運動失調を主症状とし脊髄ならびに小脳に主病変を有する原因不明の変性疾患である.運動失調のほかに,錐体路症状,錐体外路症状,末梢神経症状,脊柱側彎,足変形などを伴うことがある.しかし,これらの臨床症状は,病理学的所見と必ずしも一致しない.病型分類について未だ統一された見解がないのはこのためである.下記の分類は,厚生省特定疾患脊髄小脳変性症調査研究班(以下厚生省調査研究班,班長:祖父江逸郎教授)が作成したものである(1977)1).
1)小脳が主として障害される型
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