臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
VIII.神経・筋疾患
4.パーキンソン病の治療
長期治療の問題点と対策—L-dopaにょる精神症状
雨宮 克彦
1
1大分県精神衛生センター
pp.2124-2125
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208278
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はじめに
今日,L-dopaはパーキンソン病(以下,パ病と略す)治療の第一選択薬物となっている.しかし,L-dopa治療中に多彩な精神症状が出現し,そのため治療を中断せざるを得ない場合も多い.そして,この精神症状は治療開始数ヵ月以内で発現することが多く,dyskinesiaが投与期間と平行して増加するのと対称的である.そこで本稿では標題のごとく必ずしも長期投与の症例のみに限定せず考察する.
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