臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
VIII.神経・筋疾患
5.神経病治療の問題点
顔面けいれん
若杉 文吉
1
1関東逓信病院ペインクリニック科
pp.2126-2128
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208279
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はじめに
顔面けいれんは痛みもかゆみもなく,生命の危険もないことから長い間医療のスポットを当てられなかった不思議な疾患である.
わが国で若干注目されるようになったのは昭和37年,筆者が穿刺圧迫法による神経ブロック療法を創案してからである.それまでは稀であるといわれていたが,実際に診療してみると悩んでいる例が多く,現在の病院に赴任してから,53年3月末までに4,781例を診察している.おそらくわが国には10万人の患者がいるものと推定している.
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