臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
VII.代謝・栄養障害
5.痛風治療のポイント
腎合併症を有する痛風患者の指導と治療
加賀美 年秀
1,2
1東大物療内科
2山梨県立中央病院内科
pp.2075-2077
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208259
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はじめに
かつては単なる関節疾患であると考えられがちであった痛風は,現在では,多様な成因からなる原発性高尿酸血症に基づき,独得な関節炎症状を主とし,腎障害,腎結石をはじめとして,心・脳血管系障害,高血圧症,脂質・糖質代謝異常,肥満症などを高率に合併する全身性代謝異常疾患であると解釈されるに至っている.すなわち,痛風は尿酸代謝異常に基づく全身性疾患であり,関節炎はその症状の一つにすぎないといっても過言ではない.
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