臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
VII.代謝・栄養障害
2.糖尿病治療の問題点
糖尿病運動療法の外来指導
島雄 道朗
1,2
1鳥取県立中央病院
2鳥取県立健康増進センター
pp.2040-2041
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208246
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はじめに
糖尿病治療の基本的手段として運動療法は食事療法とならんで重視されている.糖尿病治療の上での運動の効果については,多くの研究で認められているが1〜4),その指導方法については,未だ確立されたものはないといってよい.一般に運動は適応さえ誤らなければ有効であるが,糖尿病者の病態は複雑であり,性,年齢,治療法,肥満度,合併症,生活環境などまちまちであり,一律に運動処方を決めることは困難である.
しかし,運動療法の重要性を食事療法と同じように患者自身に認識させるためには,運動を定量的に指示することが必要のように思われる.以下糖尿病運動療法の外来指導における実際面についての筆者の方法を,順序に従って説明する.
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