連載 チャートでわかる! ちゃ〜んとわかる!疲れた消化器をサポートする漢方処方プロセス 第8回
便秘
谷川 聖明
1,2
1谷川醫院院長
2京都大学医学部附属病院特任病院准教授
pp.461-470
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024040027
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便秘に対する漢方治療のポイント
①便秘治療には,刺激性下剤である大黄を含む漢方薬を使用することが多い.
②硬便に対しては,緩下剤である芒硝を大黄と一緒に用いる.
③瘀血を伴う便秘で,気逆には桃核承気湯を,気滞には通導散を選択する.
④排便困難と排便回数減少が合併した病態には,桂枝加芍薬大黄湯が適応となる.
⑤大黄甘草湯の服用で腹痛,下痢を認める場合には調胃承気湯を使用してみる.
⑥大黄剤を漫然と長期間使用しないように注意する.
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