臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
IV.消化管疾患
3.患者に応じた投薬のコツ
下痢患者
川上 澄
1
,
斉藤 吉春
1
1弘前大第1内科
pp.1894-1896
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208191
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はじめに
下痢患者は一般に頻回の排便を訴えるが,下痢とはこのような排便回数の増加とは別に,糞便の性状から水分の含有量が75%以上に増加して,糞便が形を失った状態と定義される.そして,その程度によって,軟便,泥状便,水様便などに分類される.
ところで下痢は,腸疾患の際に最も多くあらわれるが,その他の消化器疾患,内分泌疾患,代謝疾患あるいは循環器疾患など,多くの原因疾患によってもあらわれる1).
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