臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
IV.消化管疾患
1.薬物療法のポイント
制酸剤
岡崎 幸紀
1
1山口大第1内科
pp.1876-1877
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208184
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はじめに
制酸剤は,胃液の酸を中和し,また,その結果としてペプシンを不活性化することはよく知られている.Sippy療法以来,制酸剤は消化性潰瘍の代表的な治療薬として教科書にも常にトップにあげられている.ところが,現実には,消化性潰瘍の治療には,抗コリン剤を中心とした合剤が用いられることが多く,制酸剤は配合剤としてのみ用いられる傾向がある.ここで,もう一度,制酸剤の特徴とその効果的な使用法について考えてみよう.
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