今月の主題 消化器薬の使い方
消化性潰瘍
液体制酸剤の使い方
梅田 典嗣
1
1国立病院医療センター・消化器科
pp.572-573
発行日 1986年4月10日
Published Date 1986/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220291
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制酸剤(antacid)は胃酸を中和するアルカリ性の化合物で,H2受容体拮抗剤(H2-blockerと略す)の出現した現在でも,なお潰瘍治療剤として主流を占めている薬剤である.
一般に"No acid,no ulcer"といわれるように消化性潰瘍の発生には胃酸の存在が必須とされ,また潰瘍痛の原因として酸の存在が重視されている.したがって,制酸剤による胃酸の持続的中和およびペプシンの不活化は,消化性潰瘍の治療上その目的に合致している.
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