今月の主題 慢性骨髄増殖症候群
診断
カラーグラフ
診断へのアプローチ法
山岸 司久
1
,
内野 治人
2
1京大・輸血部
2京大・第1内科
pp.1118-1119
発行日 1978年8月10日
Published Date 1978/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207977
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慢性骨髄増殖症候群は慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leukemia,CML),真性多血症(polycythemia vera,PV),原発性骨髄線維症(primary myelofibrosisまたはmyelofibrosis with myeloid metaplasia,MMM),血小板血病(thrombocythemia,TH)を含む,そのほか,主として高齢者にみられ,二系統以上の細胞の増殖があり,緩慢な経過をとる非定型的白血病で,上記のいずれにもあてはまらず「慢性骨髄増殖症候群」という以外の命名しがたい疾患があることが最近注目されてきている.
しかし,これは本質的には急性白血病の一亜型と考えられるので,慢性骨髄増殖症候群として公認されている上記4疾患についてそれらの診断へのアプローチ法について述べる.これらの疾患は末期になると病像が変化してきて,たとえば急性白血病様病像を呈したりするが,ここではとくに述べない限り慢性期の病像のみについて述べる.
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