内科臨床に役立つ眼科の知識
血圧亢進に伴う眼底病変(4)—加齢と細動脈
松井 瑞夫
1
1日大眼科
pp.1078-1079
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207967
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前々回,血圧亢進の際にみられる眼底病変を,高血圧性変化と細動脈という2つの観点から評価する考え方を紹介した.そのとき,このような所見を修飾する因子がいろいろとあり,細動脈に加齢によって出現する退行性硬化involutionary sclerosisがとくに重要であることを述べた.今回は,この加齢によって出現する退行性硬化が,血圧亢進によって出現する眼底病変をどのように修飾するかについて説明しよう.ことにこのような退行硬化という概念を導入したLeishmanの見解を中心に紹介をすすめることとする.
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