今月の主題 新しい糖尿病の臨床
治療
薬物療法の選択
三村 悟郎
1
1琉球大付属病院内科
pp.474-475
発行日 1978年4月10日
Published Date 1978/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207814
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糖尿病の治療は,食事療法と運動療法(日常生活の規則をも含む)が車の両輪といわれている.食事療法と運動療法を十分実施して代謝異常の改善がみられない場合に,はじめて薬物療法を加味するのが治療の原則である,糖尿病患者は高血圧,高脂血症,虚血性心臓病などを合併しやすいが,これらの合併症のある場合にも同様に,その疾患にとって必要な食事療法を行うことが必要であることはいうまでもないことである,この基本原則を無視して薬物療法を行う場合は,糖尿病患者にとって緊急の場合である.緊急の場合とは,糖尿病性昏睡,昏睡前段階ケトアシドーシス,急を要する外科手術および急性感染症の場合などがあげられる.
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