今月の主題 急性期脳卒中の臨床
診断法
EPCGの読影と病理との対比
大井 至
1
1東女医大消化器内科
pp.198-199
発行日 1978年2月10日
Published Date 1978/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207737
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膵管造影は膵管の形態を描写する検査であり,病変の局在性の表現に1つの重要な意義を持っている.膵管像にみられる閉塞,狭窄,拡張など個々の変化は必ずしも単一な病理学上の変化と対応するものではないが,これら膵管隊にみられる変化が具体的にどのような病理学的変化を意味しているかを知ることは,膵管像の読影を発展させる上で非常に重要である.
しかし,膵管像と病理組織を1対1に対応させ,膵管像における変化の病理学的意味を検討するには,実際上多くの技術的困難があり,筆者らは,この点についてまだ十分な知識を持っていない.ここでは,EPCGによる膵管像を切除標本となるべく厳密に対応せしめた2〜3の症例を示すにとどめたい.
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