臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
XII.内視鏡とそれによる生検
4.EPCG—内視鏡的膵胆管造影法
大井 至
1
1東女医大消化器病センター
pp.1864-1866
発行日 1976年12月5日
Published Date 1976/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206917
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原理と歴史的背景
EPCGは,Endoscopic Pancreatocholangiographyの略で,邦語では内視鏡的膵胆管造影法という.膵管の造影と胆管の造影を別個にあらわすには,EPGそしてECGと略する.逆行性膵胆管造影法,Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography(ERCP)の語も用いられている.
EPCGは,1969年にわが国で開発され,そして急速に全世界に普及した,十二指腸ファイバースコープを使って行う膵臓と胆管系の検査法で,非観血的に膵管を造影する画期的な方法として注目されている.さらに,胆管系を簡単にしかも十分な精度で造影する方法としても,日常診療において広く用いられている.
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