Japanese
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総説
最近経験した臨床例について—臨床と病理の対比
On the recently experienced several chnical cases:Clinical and pathological instructions
冲中 重雄
1,2
Shigeo Okinaka
1,2
1東大
2虎の門病院
pp.429-434
発行日 1976年5月1日
Published Date 1976/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203876
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I.はじめに
私自身が現在も引きつづいて臨床にたずさわつている立場から,日常診療経験の中で多くの人々に参考になると思われる2,3の症例について述べる。
臨床は病人を診断し治療するものであるが,診療は病因がわからないと的確にはできないという点で非常に難しい面がある。われわれは診断をつけて治療するという行為をくり返しているが,中には診断が容易につかぬことがあり,そんな場合でも治療をしなければならないという立場に立たされることがある。つまり,われわれは治療ということをたえず考えながら臨床に従事しなければならない。そのような診療の中に後輩への教育となるもの,また研究そのものも存在すると思われる。
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