今月の主題 知っておきたい骨・関節疾患の診かた
診断法
ミエログラフィーとディスコグラフィー
土方 貞久
1,2
1東電病院整形外科
2慶大整形外科
pp.2267-2269
発行日 1977年12月10日
Published Date 1977/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207656
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ミエログラフィー(myelography,脊髄造影法)とディスコグラフィー(discography,椎間板造影法)は,今日整形外科領域において,脊椎,脊髄疾患の診断上,最も慣用されている補助診断法である.くも膜下腔に造影剤を注入して,そのX線像から,脊髄内外の病変を検索するのが前者であり,椎間板内に造影剤を注入して,そのX線像により当該椎間板の状態を把握し,同時に造影剤注入時に惹起される癒痛と,その患者が平常訴える愁訴との類似性から,その椎間板の病原性を知ろうとするのが後者である.
本稿では以上の両者につき,その意義と実際,診断的価値と限界,副作用などにつきふれたい.
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