Japanese
English
論述
頸椎部ミエログラフィー—MyodilとAmipaqueとの比較検討
Cervical Myelography: Comparison of Amipaque with Myodil
松岡 彰
1
,
服部 奨
1
,
河合 伸也
1
,
今釜 哲男
1
,
小田 裕胤
1
,
多原 哲治
1
,
矢野 博
1
Akira MATSUOKA
1
1山口大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
頸椎
,
cervical spine
,
脊髄腔造影
,
myelography
,
アミパーク
,
Amipaque
,
マイオジール
,
Myodil
,
副作用
,
side effect
Keyword:
頸椎
,
cervical spine
,
脊髄腔造影
,
myelography
,
アミパーク
,
Amipaque
,
マイオジール
,
Myodil
,
副作用
,
side effect
pp.1011-1022
発行日 1982年10月25日
Published Date 1982/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906622
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はじめに
頸椎・頸髄疾患において手術的治療を考える上で頸椎部ミエログラフィーの意義は大きく,手術の適応や術式の選択,手術部位の決定等に多くの情報が得られる8,9,11,20,26).従来,本邦では頸椎部ミエログラフィーには油性造影剤のethyl iodophenyl undecylate(Myodil)が広く用いられていたが,1981年よりMyodilの発売が中止されたため,水溶性造影剤metrizamide(Amipaque)を使用せざるを得なくなっている.
水溶性造影剤は,油性造影剤に比較して造影能が良好で,吸引排除の必要がなく,arachnoiditisの発生も少ないという点で優れており10),主としてスカンジナビア諸国で開発された.最初の水溶性造影剤はAbrodil(1931年)で,スウェーデンで開発されたものであるが,神経刺激性が強く広くは用いられなかった.1963年,Conrayが,続いてDimer-Xが開発されたが,いずれも腰椎部のみに使用されていた.
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