臨時増刊特集 診断基準とその使い方
XI.小児の疾患
小児の肥満
日比 逸郎
1
1国立小児病院内分泌代謝科
pp.2175-2177
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207631
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肥満の判定基準
肥満は体脂肪が過剰に増加した状態であるが,同時にLean Body Mass(以下LBMと略)も過剰に増加している症例が多い.したがって,肥満の有無ないしその程度の指標としては,
実際の体脂肪―年齢・性・身長から期待される標準体脂肪/年齢・性・身長から期待される標準体脂肪×100(%)
で表される数値が最も理論的に正しい.しかし,体脂肪の測定は日常臨床の場では実際上不可能なので,次式で表される肥満度(degree of overweight)で満足せざるをえない.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.