特集 小児の給食
小児食の基準例
基準例・2
肥満食
日比 逸郎
1
1国立小児病院小児科
pp.36-39
発行日 1969年5月1日
Published Date 1969/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203637
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小児では時間の経過とともに身長が伸びていくので,体重を一定に保つだけでも肥満の程度はだんだん軽減していく,この程度の治療効果をうるための食事療法は,わざわざ入院させて行なわなくても,医師の指導下に自宅で実施できる.しかし,数か月のうちに体重を何kgも減らしたいといった場合には,カロリー制限の程度が強くなるので,入院させるかあるいはサマー・キャンプに参加させるかしてやらぬかぎりは,患児の協力が得られぬし,また危険を伴う.以下,著者の所属する国立小児病院で実施している肥満児入院計算食療法を中心にして述べてみたい.
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