臨時増刊特集 診断基準とその使い方
VI.神経・筋疾患
てんかん
玉井 充
1
1名古屋保健衛生大精神神経科
pp.1974-1977
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207569
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定義と診断基準
てんかんの概念については,WHO国際てんかん用語委員会の定義が広く認められている,それによれば,「種々の成因によってもたらされる慢性の脳疾患であって,大脳ニューロンの過剰な発射による反復性の発作(てんかん発作)を主徴に,いろいろの臨床および検査所見を伴うもの」とされている.すなわち,てんかんは臨床的には反復性の発作症状を示し,脳波所見からそれが裏づけられるものである.
これらを踏まえて考えると,てんかんの診断には表1の順序が必要になる.
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