病気のはなし
てんかん
細山 浩史
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科脳神経外科学
pp.204-209
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104193
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Point
●てんかんは,約100人に1人と患者数が非常に多い疾患であるが,薬物療法を主体とした適切な治療が行われることで,多くの患者は発作寛解に至ることができる.
●薬物療法で発作コントロールが不十分な難治性てんかん患者には,てんかん専門医の診療が不可欠であり,外科治療などを考慮して,さらなる精査を行う必要がある.
●てんかん治療の最大の目標は,発作消失を目指しながら,患者および患者家族の生活の質全体を改善することであるため,多職種による介入が不可欠である.薬物療法を柱としつつ,外科治療,生活環境の調整や食事療法,精神療法,社会復帰への支援など,包括的治療を実践しなければならない.
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