特集 “思春期内科”―大人でも子どもでもない患者を診る
[Chapter 2] 思春期に発症しうる疾患
てんかん
-思春期を迎えた小児てんかん患者の未来を考える
榎 日出夫
1
1川崎医科大学 小児科
キーワード:
思春期
,
てんかん
,
妊娠
,
シンプル処方
Keyword:
思春期
,
てんかん
,
妊娠
,
シンプル処方
pp.402-405
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_402
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▪てんかんは類型ごとに予後が異なる.
▪「症候性/潜因性てんかん」および「思春期発症の特発性全般てんかん」の薬物療法は,しばしば成人期以降も継続する.
▪てんかん発作が抑制された状態であっても,薬剤変更によって再発することがある.
▪成人では,発作抑制状態における薬剤変更に際し,再発に伴う社会的制約の可能性を十分に考慮する.
▪小児では発作再発に伴う社会的制約が相対的に小さい.
▪女児では将来の妊娠を予想して処方計画を立てる.
▪小児患者が成人に達する前に長期の治療方針を確立する.
▪小児患者の未来は数十年の長期を見据える.
© Nankodo Co., Ltd., 2023