臨時増刊特集 診断基準とその使い方
VI.神経・筋疾患
脳血管疾患
田崎 義昭
1
1北里大内科
pp.1950-1954
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207561
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はじめに
脳血管疾患の診断は,最近種々な補助診断法の導入により容易なものになりつつある.補助診断法としては,これまで主に脳血管撮影,脳スキャンなどが用いられてきたが,現在ではcomputed tomography(CT)が使用されるようになり,きわめて精度の高いものになりつつある.しかしCTを設置してある病院はまだ数少なく,突発する脳卒中患者をCTのある施設まで移送する体制も整備されていない.したがって現状では,実地医の大多数は往診先で脳血管疾患の大まかな診断をせねばならない.ここではベットサイドでの脳血管疾患の診断に必要なポイントをあげておこう.
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