medicina CPC・第6回
消化管の悪性腫瘍と脳血管障害の合併例—討議
本多 虔夫
1
,
安部井 徹
2
,
金上 晴夫
3
,
福永 昇
4
,
田崎 義昭
5
1横浜市民病院内科
2東邦大内科
3国立がんセンター呼吸器科
4東邦大病理
5東邦大内科
pp.231-235
発行日 1969年2月10日
Published Date 1969/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202565
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田崎 患者は34歳の男,主訴は右の上肢の麻痺です.現病歴は42年の11月上旬ごろからときどき腰が痛くなったり,おなかがはったりする.そして12月はじめから右の季肋部痛が起こったので,腎結石か,あるいは胆石症だから入院してよく調べうといわれた、入院しておったところが12月17日朝,右側の不全麻痺,構語障害を起こしたので精査のために私どもの病院に運ばれてきたということです.
入院時所見は,意識はすこし混濁して,右の片麻痺があるということでございます.入院後の経過は意識障害がだんだん悪くなり,昏睡状態になって,12月27日,突然ショック状態で死亡したということです.この患者の経過については安部井先生が詳しいのでいろいろ聞いていただきたいと思います.
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