臨時増刊特集 診断基準とその使い方
VI.神経・筋疾患
くも膜下出血
加川 瑞夫
1,2
1東女医大脳神経センター
2東女医大脳神経外科
pp.1956-1960
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207563
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概念
くも膜下出血とは脳脊髄くも膜下腔への出血を意味する一つの徴候であり,起因疾患は必ずしも少なくない.症候学的には極あて特徴的な病像であり,突発する激しい頭痛,一過性意識障害,髄膜刺激症状,多くの場合局所神経症状を欠いており,血性髄液を証明する.これら臨床病態をもつものをくも膜下出血という.
文部省脳卒中研究班(1962)の診断基準によれば,くも膜下出血の診断基準は表1のごとくである.
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