今月の主題 浮腫と臨床
女性と浮腫
特発性浮腫
木村 時久
1
,
松井 邦昭
2
,
太田 耕造
2
1東北大第2内科
2東北大内科
pp.1268-1271
発行日 1977年9月10日
Published Date 1977/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207362
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はじめに
特発性浮腫とは,肝性,腎性,心性,アレルギー性疾患,甲状腺機能低下,または亢進症,栄養障害,静脈血栓症,閉鎖性リンパ管疾患,およびNa貯留作用のある薬剤(フェニールブタゾン,レセルピン,トリメサゾン,エストロゲン,メチルドーパ)に関係のない成人女性に特有な全身性浮腫をいう.
本症の浮腫は体位の影響を受けやすく,立位で増強し,安静臥位で軽減または消失する.浮腫は月経周期とは関係なく生ずることが多いが,,月経前にのみ増強して周期的に生ずる場合もある.これはperiodic or cyclic edema(周期性浮腫)と呼ばれる.
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